メモ ムンスクリントリサーチ滞在後 (japanese ver)

(2)生命を終えたいきもの達の跡。石から 木の階段を980歩降りて歩く場もほぼない海岸についた。裸足になって黒く光る石の上をあるく。他の声がとどかないくらいの風の音が、壮大な自然のなかにいるのに距離が失せ、閉鎖された空間に一人でいるように感じさせる。海を背に耳を風にまかせて目を閉じる。口を閉じて音を出ししてみると、頭の中でエコーするその音が、風によって拡声され、閉ざされたその空間との一体感を誇張した。と同時に速度のはやい自由を感じた。 白い岩壁を空高く仰ぐ。表面には足元にあるのと同じ黒い石のかたまりが規則正しく埋もれているのが見える。 石灰岩 ジュラ紀から白亜紀、約2億年前から6600万年前にかけて最も栄え、 現在に至っても世界中の海の底で絶え間なく堆積し続ける円石。円石は海洋植物プランクトンの円石藻の細胞を鎧のような構造で覆う炭酸カルシウムからなる円盤状のプレート。膨大な数の円石が海底に沈降し化石として堆積した。沈降した円石は年月を経て化石化し、石灰岩となり、ここデンマークのムンに見られるような、天然のチョークの石灰岩層を形成する。世界中に見られる石灰岩石は大陸と海の動きを顕著にあらわす。国全土が石灰岩の上に成り立つデンマークの海岸線は風と波により絶え間なく急速に変化する。 フリント石 石灰岩壁のところどころに規則正しく埋もれ配置されている黒く 珪藻DiatomsAlgae の遺骸から溶け出した成分が化学変化を起こし沈積。 石灰岩に空洞が現れる。空洞は沈積物で埋められやがて年月をかけて石となって現れる。 生物に帰化する石